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Jan 11, 2006

すべては「ぜんざい会」からはじまった/「カフェ・キンヤ」のメニューの裏側

●今週は「現代っ子センターぜんざい会ウイーク」なので、初心にカエル気持ちです。

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●ここのミュージアム建設構想時、「現代っ子センターの美術館にカフェを併設しよう」という話が出たとき、「さて、メニューはどうしよう」という事になりました。美術館の作品は、現代っ子センターの子ども作品、内外の現代アート、などどれも「一点もの」ばかり。建物もどこにもない「一点もの」です。そこに中にあるカフェのメニューも「普通のメニュー」では負けちゃうでしょう。そこで「ここでしか食べられない物、自信を持って提供できる物とは?」と考えました。

●その時、かつて現代っ子センターに通っていた現代っ子OBの方から「現代っ子センターといえば、新年のぜんざい会を思い出します。白玉団子入りの小豆ぜんざいを何倍もおかわりしました」と言われる事を思い出しました。絵画道場なのに「現代っ子センターで食べたもの」まで覚えている人もいるんだ・・・。

●そうだ!「ぜんざい」か!ぜんざいだったら、毎年毎年作るのを手伝っているではないか。白玉団子だって何百個もこねこねしているぞ。
そして三十年前の現代っ子会員の人も覚えているこの「ぜんざい」の味だったら、自信をもって「現代っ子ミュージアムの味です」と言えるのではないか。

●そして、メニューの最初に決まったのが「白玉団子入り黒糖小豆ぜんざい」でした。一見どこにでもありそうな「ぜんざい」ですが、30年間作り続けてきた味をここで提供することこそが「現代っ子センターの作る美術館にあるカフェのメニュー」。また・ここでしか食べられない「一点もの」の味、ではと思っています。
カフェをスタートして半年くらいは、コーヒーとぜんざい、この二つのメニューでした。その後少しずつ「ここの味」を探しながら、今はここまできました。これからも「ここの味」を進化させていくためメニュ―は常に変動していきますが、「ぜんざい」だけは永遠不動のメニューです。

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