えらべること、えらべないこと。
●現代っ子センターニュース:「現代っ子センターの出前講座」、今月は宮崎県都城市の〔さくら幼稚園〕の授業の模様を掲載。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●トリノオリンピックが始まったので、どこかで「トリノフェア」もしくは「オリンピックフェア」とかやってないでしょうか?(今のところ見あたらないです、どなたか「ここでやってますよ」情報あればご一報ください・ただし勝手ながら宮崎近郊)
●最近、食材事情から実感した「大都市と地方都市それぞれの【選べない、しかもお高い】現実」ですが。
きっかけは、仕事柄、地方都市に住んでいて困る事のひとつに「あの調味料もしくは香辛料もしくは特殊食材(缶詰など)について取捨選択したいんだけどなあ…」、という事にあります。
例えば先日「世界各国のいろいろな豆」と「(同じく)ハーブ」を探していたのですが、どこで探しても限られた種類、限られた業者のものしか見当たらない。これには、かつて大都市で生活していた頃に、「あれが欲しい」と思い立ったら即、おおよその見当をつけて何箇所か回ってみる。そうしてその時の状況にあった「ちょうどいい品」を選び得ることができた経験がつい「いやいや、もっと」という気持ちになる。
これぞ!という加工食材や調味料は、手間はかかるがやはり直接手に取り、場合によっては販売者とお話したいのです。色んな使い方も教えて欲しいし、売っている現場で納得してから入手したい。なので、
「ここでは選べない、しかもお高い」この現実…これじゃあ、買う気も萎える。
このような食材を扱う側は、食材に関しての知識と地方の消費者のことをもっと知ってほしいなあと思うのですが。
●一方、季節の食材に関しては地方都市は有利。望めば産地まで自分の足で出かけて、生産者と話しながら、自分にあった食材を見て触ってきちんと選ぶ事ができる。そこまでしなくても近所のそこらへんで充分、新鮮で安全な食材が程々のお値段で毎日でも入手できる。これはとてもうれしいことです。
ところが大都市に住んでいると、こうはいかない。まず生産者と消費者の距離が遠い。ゆえにたくさんの人を介して食材が店頭に並ぶ。たくさんの人を介した分、どこで誰が作ったのか不透明な食材。鮮度は下がり、お値段は上がる。消費者は店頭に並んだ食材を信じて購入するしかない。(この「信じるしかない」という選択枠が何とも悲しい。あと勿論例外もあるでしょう、なのでこれは一般論ですよ。)
ここでも「選べない、しかもお高い」です。
都市生活でも「生産者直販の宅配システム」やスーパーの一部にある「有機無農薬野菜」などを利用する手があるし、その方面の商品流通は今後ますます加速するでしょう。でもそれが日常的に購入可能な層は限られているでしょう?
●「選べること、選べないことがあるよなあ~」という、そういう事がここ最近の関心事でした。
で、ここでの生活も10年か?になる現在、今のこの環境に特に不満もないし、大抵のことは「ま、いいか」と思えるようになりました。帰省当初とはエライ違いです、この心持ち。
だって日々、身近に安全でおいしい食材がないと、お仕事できないですから。