あくとのあくなき戦い
夏の甘味メニューに「黒蜜」を使ったものが多いので、今日はまとめて黒蜜作り。
しかしこれが一仕事で…。
さとうきび100%黒砂糖は、加熱すると大量の「アク」が出ます。
今日も、大鍋を火にかけて暫くすると、どこから沸いてくるのか?と言いたくなる程の
アクがじゃんじゃん沸いてくるのです。
ここから「アク取り作業」が延々と…もうホントに延々と
アクが引くまで続くのです。さらに糖度と熱が最高になった時点で、
黒蜜が元気良く跳ねてくる…。
アクに加えてやけどとの戦い、です。
木杓子とお玉を交互に持ち替えつつ
「暑い暑い、あっ痛い痛い、怖い怖い~」とぶつぶつ言いつつ、
『アクとの飽くなき戦い』は、夏の暑さと共に反比例して多くなるのです。
でも、おいしい黒砂糖から作った黒蜜は、当たり前だけどおいしい。
これを「かき氷」や「あんみつ」にたっぷりかけて食べると
やっぱり、しみじみ「おいしいなあ…」と思う。
そして、このおいしさをここのカフェに来てくれたお客様にも味わってほしいので
アクと、暑さと、やけども何のその、ですよ。
(試しに市販の「黒蜜」と食べ比べれば
「もしかしてカラメルとか他で風味付けしている味?
黒糖独特の甘味の切れ具合がイマイチ」と感じるのです。
黒糖マニアはそう簡単に騙されないのです)
そうそう黒蜜は「アイスコーヒー」にも良く合うのです。
なのでここのカフェではガムシロップではなく「黒蜜」を付けています。
最初は不思議な顔をしていたお客様も「意外に合いますね~」とおおむね好評ですよ。